
従来のOBISは,ネットワークカメラからftp転送されてくる画像や,市販のビデオカメラの映像をビデオサーバを介して転送されてくる画像しか記録することができませんでした。しかし今回のバージョンアップで,OBISに直接USBカメラ(注)を繋げた画像の記録にも対応しましたので,OBISとUSBカメラさえ準備すれば,すぐにでもライブカメラを設置することが可能になりました。
USBカメラは,ネットワークカメラ等に比べると画質が悪かったり,ネットワーク越しにカメラ本体の操作ができなかったりと,その機能は劣りますが,ネットワークカメラよりもはるかに安い価格で販売されていますので,初期投資が少なくて済むという非常に大きなメリットがあります。
ネットワーク越しにカメラの撮影方向を変える必要がない,一方向の撮影のライブカメラをご検討中の方は,是非ご利用ください。
従来のOBISのアーカイブ画像処理レートは,1画像/3秒が最大の処理スピード(標準モード)でしたが,2倍の処理能力まで対応できるようにソフトウェアを改良いたしました。
エキスパートモード(注)では,最大1画像/1.5秒(3秒ごとに2画像)まで対応いたします。これにより,従来よりもスムーズな時間ごとの動画を記録できるようになりました。
参考資料)動作モード別の動画生成用の最大記録画像数の目安
モード | 処理能力 | 1分間の記録数 | 1時間の記録数 |
標準モード | 最大3秒毎に1画像 | 最大 20 画像 | 最大 1200 画像 |
エキスパートモード1 | 最大2秒毎に1画像 | 最大 30 画像 | 最大 1800 画像 |
エキスパートモード2 | 最大1.5秒毎に1画像 | 最大 40 画像 | 最大 2400 画像 |
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注)ただし,エキスパートモードでは遅延のない画像記録のためにCPUの占有率が高くなり,
また各画像のファイルサイズも増大するため,標準モードと比べて下記制限がございます。

1時間ごとの動画生成に時間がかかり,最新画像の更新にも時間がかかることがある

日ごとの『本日のアニメーション』が,1日の終わりにしか作成されなくなる

各画像ファイルのサイズが大きくなるため,画像保存期間が1年より短くなることがある

OBISが
パナソニック社製のネットワークカメラ を操作し,指定した時刻に事前に設定してある撮影ポジションへと,自動的にカメラの方向を変える
ポジションタイマー機能 を搭載しました。
この機能により,たとえば1台のネットワークカメラで,自動的に,昼間は事務所を撮影し夜間は駐車場を撮影するような運用が行えます。
我孫子市鳥の博物館 の
我孫子市お天気カメラ では,このポジションタイマー機能を使って,昼間の毎正時だけ博物館前の駐車場を撮影し,駐車場の混雑状況をお届けすることに利用されています。